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魔法陣

  • 主催
  • 8月23日
  • 読了時間: 2分

魔法陣は術式を安定させ、威力を増幅するための幾何学構造であり、

複雑な術式を使用する際に有用なものとして広く利用されてきた。


通常は紙や床石などに描かれ、術者が魔力を注ぐことで発動する。

条件を織り込めば遅延発動や罠としても機能し、近年では刻印済み魔法陣を販売する職人も存在する。



その中でも特異とされるのが、空中に浮かぶ「光環式魔法陣」である。

光輪のごとく展開されるこの形式は視覚的効果に優れる一方、

物理的な媒介を持たず、空中に顕現する特性ゆえに展開に莫大な魔力と精緻な制御を要し、

展開を継続する維持コストも極めて高い。

さらに敵にも視認されやすく、発動の遅延が戦闘上の隙となるため、実用性には乏しい。


杖を振るえば大抵の魔術を低コストで発動できる現代では廃れた光環式魔法陣だが

複雑な術式や強力な魔術を発動する際には有用なものとなるだろう。



光環式魔法陣は、現代においては高度な術者のみが使用する稀少な技法とされるが、近年の考古学的研究によれば、古代においては一定の普及を見せていたことが判明している。遺跡や出土資料に残る記録からは、当時の術者が戦闘のみならず祭祀や儀礼にもこの形式を用いていたと推測される。


なお、同音の呼称として「光冠式魔法陣」が存在する。

両者はしばしば混同されるが伝承によれば、光冠式と呼ばれるのは

神格的存在が用いる特異な術式を指す呼称であり、光環式とは区別されてきたという。

学術的な定義は曖昧なままだが、少なくとも人々の口承の中では

「人の使う光環」と「神の使う光冠」とが別物として認識されている。

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